パイナップルは熱帯アメリカ原産で、日本には、一八四五年に伝えられました。西インド諸島、フロリダ(アメリカ)、ハワイ、セレベス、台湾などが、主な生産地です。高さ数十センチの短い幹の上に、剣状の葉を多数つけ、花は淡紫色をしています。開花後、まつかさ状の穂がそのまま肥大して、パイナップルとなります。これは多数の果実の集合体で、長さ20センチ位になります。糖分は10%前後、酸は0.4〜3%、カルシウムは割合多く、ビタミンCも豊富ですが、缶詰にすると七分の一程減ってしまいます。
パイナップルの中のビタミンCが、抗ヒスタミン作用や気管支の筋肉の緊張をゆるめる作用をしますので、カゼをひいたり、のどがはれたり、気管支炎になってたんの切れが悪くなった時は、生のパイナップルが効果をあらわします。ただし、一度にたくさん食べますと、下痢を起こします。
また、一般に去痰剤といった薬の中には、タンパク分解酵素や、のどのはれや気管支の炎症を取る成分の入っているものがあります。このタンパク分解酵素の一つプロメリンは、パイナップルの果実や根茎から抽出されます。
パイナップルの果肉の中にはタンパク質分解酵素プロメリンがあって、これが、肉類を食べたあとの消化を促進する働きをします。しかし、生のパイナップルにかぎります。
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