にんじん(人参)の効能 自然食品別効能辞典


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にんじん(人参)の効能


にんじんの原産地は、中央アジアのアフガニスタンとされ、オランダで品種改良が進み、ここを中心に発達したようです。日本へ伝わったのは、一六〇〇年頃と思われます。当初のにんじんの種類は東洋種の、長根、晩生であり、明治に入って西洋種の短根、早生種が入ってきました。現在のように短根にんじんが主流になったのは、昭和三十五年頃からです。にんじんは、緑黄野菜となり、カロチンを多く含んでおり、これは体内でビタミンAとなります。ビタミンAは脂溶性で水に溶けず、加熱しても分解しにくいので、油で調理するとカロチンの吸収もよいのですが、生の方が消化は良いのです。他に、ビタミンCやミネラルも含まれていて、食物繊維も豊富です。これらの栄養分は根だけではなく、葉の方にも多く、他にリジンやスレオニンが含まれていますので、葉も料理に加えると、その香りと共に楽しめます。

にんじんには、ビタミンAの宝庫と言われ、これには上皮細胞を形成し、機能を調整して、体内の粘膜を正常に働かす力があります。ビタミンAが欠乏して、上皮細胞が扁平上皮化して粘膜を分泌しない細胞に変わることを化生といいますが、これは前がん状態によく見られます。これが目の粘膜に現れると、夜盲症になり、皮膚上部の皮脂腺を冒すと、ニキビや吹き出物になるのです。

にんじんは、ビタミンAと同じ効用のあるカロチンを豊富に含み、やはりがん予防に効果があるとされているビタミンCもあります。大腸がんの予防に効果的な食物繊維の多い栄養野菜の一つです。

にんじんには、副腎皮質ホルモンの分泌を盛んにして、ストレスを抑制して自律神経失調症を良くし、肌荒れや脱毛を防ぎ、髪のツヤを出します。

にんじんは、血液の状態を正常に保ち、ビタミンAの働きで、造血を促進します。ビタミンEも含まれているので、血行を良くします。保温作用もあるので、冷え症や低血圧、しもやけにも効果があります。

にんじんの種子を5〜10グラムを煎じて飲むと、腎臓やむくみの治療に良いとされています。

にんじんをすりおろして汁を塗ると、やけどの応急手当に効目があります。

にんじんのすりおろした汁や、すりおろしを飲むと、乳幼児の下痢に効目あります。

にんじんは、細胞を強くして抵抗力を増しますので、虚弱体質で、風邪をひきやすい子どもの体質改善に効果があります。

にんじんの葉を刻み、布袋に入れ入浴すると、香りも良く、体があたたまり、神経痛やリウマチ、腰痛、肩こりに効きます。

にんじんの根はリンゴやキャベツ、トマトなどと一緒にジュースにすると、病後の回復によいものです。

にんじんを常食していると、ビタミンAが補給出来るので、夜盲症を自然に治療してくれます。


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