にんにくは、古代エジプトのピラミッドを作る為に貢献した人達も常食していました。日本でも、古代からにんにくは、不浄、悪疫退散用として、重要な存在であったものと思われます。「万葉集」に、食用としても酢じょうゆに、にんにくをすりおろし、さしみのたれにして食べる様子が歌に詠まれています。寒さ、暑さに強く、栽培が容易な上、貯蔵性も高い作物です。
特有の臭みは、アリンというアミノ酸がすりつぶされる事に よってアリシンに変化するためです。抗菌作用の源は、このアリシンで、ビタミンB1と結びついて、B1より効力のあるアリチアミンになり、ビタミンB1だけより腸からの吸収が良く、持続性もあります。アリチアミンを多くするには、にんにくをすりおろすか、細かく刻んだり、つぶしたりする事が必要です。
にんにくをすりつぶして、麻の油でこねて、おできの上にはる方法と、にんにく灸にしておできを治療する方法があります。
にんにくの成分の中に有機ゲルマニウムがあり、生物が生きていくのに欠かせない酵素を運ぶ働きをし、尿と一緒に全部排出されるので副作用などの害がありません。ゲルマニウムは、体内で臓器中の有害重金属の除去、肝機能障害や悪性腫瘍の予防に役立つということです。
がんの治療では、放射線の効果を上げるとともに、体内での酵素の利用を高めることによって、放射線のマイナスを防ぐものと見られています。にんにくを食用するとき、取りすぎは危険です。取りすぎると、にんにく精油の溶血作用により、血液中の色素ヘモグロビンをとかし、貧血を起こすこともあります。
にんにくの臭気の強いアリシンは、タンパク質と結合して、これを消化しやすくします。肉料理などににんにくを使うと、肉の臭みを消すだけでなく、消化も良くしてくれます。また、アリシンは胃や腸の粘膜を刺激して、消化酵素の分泌を促す作用もあります。
にんにくには、体内の脂肪と糖質の消化、吸収を調節する働きがあります。また、アリシンが消化酵素の分泌を促し、さらに胆汁の分泌と排泄を促進するので、肝臓の働きを強めます。
にんにくの臭気の強いアリシンは、水溶性でもあり脂溶性でもあるので、結核菌の病巣をとりまいている脂質を容易に突破して、強い抗菌力で結核菌を一掃します。消化吸収を良くして栄養分を行きわたらせますので、消耗性結核などには効果が大きいものとなります。
にんにく灸をすえると皮膚を通してアリシンが体内に浸透して体を温め、肩こりや腰痛にも効きます。
にんにくを加熱してしぼった汁、または、すりおろしたものを、水で2〜3倍にうすめた液で患部に塗ると、アリシンの殺菌作用で切り口を消毒し、痔に効きます。
にんにくの成分のスコルヂニンの有効成分が働いて、神経組織の新陳代謝を促進したり、末梢血管にも作用しますので、全身の循環をよくして痛みを柔らげます。また、アリシンはビタミンB1と結合して、より強いB1効力を持つアリチアミンとなって、筋肉自体に作用しますので、神経痛や筋肉病を治してくれます。
にんにくのすりおろしか、うす切りにしたものを患部に当てます。刺激が強すぎる時は、しぼり汁をうすめた液で塗っても良いという事です。
にんにくをおろし、布にのばして、足の裏の土ふまずにはりつけ、30分程、そのままにしておきます。これを毎日続けると蓄膿症に効きます。
にんにくは、血中の悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を正常に保つ働きをするので、血栓が出来るのを防ぎます。
にんにくのしぼり汁をつけて、根気良くマッサージをくり返すと、発毛効果があります。このしぼり汁は、他に、いんきん、たむし、切り傷にも応用できます。
にんにくの臭いの素アリシンは、腸から吸収するB1の量を十倍から二十倍も高めることができます。そして、腸内でのB1分解酵素アリナーゼの影響を受けにくく、組織との親和性が高く、より多くのB1効果を上げることができます。ビタミンB1が不足すると体内の糖質の分解が不充分になり、ピルビン酸や乳酸がたまって疲労感やだるさを覚えるようになります。そうなると怒りっぽくなり、食欲不振や体重減少になります。
にんにくをつぶして、湯ざましを加え半日ほど放置しておいたものの汁をしぼり、茶さじ一杯ずつ2時間ごとに飲むと百日せきに効果があります。
にんにくの成分スコルヂニンが、体内にとり入れられた栄養分を完全に燃焼してエネルギーに転換し、疲労回復を助け、また、新陳代謝をさかんにして血行を良くしてくれます。これらの作用で冷え症も改善され、体が暖まるようになるので自然に眠りに入れます。
にんにくの臭気の強いアリシンは、抗菌作用が強く、風邪や扁桃炎、気管支炎の原因になる連鎖菌やブドウ球菌にも抗菌力を発揮します。無臭の成分スコルヂニンが痰のきれを良くし、呼吸を楽にします。また強壮作用によって体力がつくので回復を早めます。
にんにくの無臭の成分スコルヂニンは、消化、吸収を促進させ、アリシンは、アリチアミンとなって胃腸の粘膜を刺激して、胃腸の働きを良くするので便通を整えます。
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