ごまの原産地は東インドともアフリカともエジプトともいわれています。ごまは種子の色になって黒ごま、白ごま、金ごまの三つに分けられます。ごま油の原料になるのは脂肪分の多い白ごまで、55%も含まれています。黒ごまは香ばしさのゆえ、食品ごまとしてごまあえや、ごま塩などに使われます。金ごまは黄褐色で香気が高いことでは秀でていますが、生産量が少ないので一般に使われることはなく、料亭などで懐石料理に使われます。
一般に関東ではクロごまを、関西ではシロごまを料理に使うことが多いといわれています。わが国の主産地は、埼玉、千葉、茨城、新潟ですが、生産量は少なく、今のところエチオピア、タイなどの輸入に頼っているのが実状です。
昔から延命長寿、強精、便秘などに効果的とさえれ、万能の食品とされえたごまは、まさしく健康のためのいろいろな成分を含んでいます。ごまの脂肪の80%はリノール酸で、他にステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸などの身体によい油脂分が含まれています。リノール酸は、高血圧や動脈硬化の原因となるコレステロールを取り除く作用があります。
ストレスになると、本来は弱アルカリ性であるはずの血液がそのバランス機能を失って酸性になってしまいます。このバランスをとるのがカルシウムで、刺激に対する神経の興奮を静める働きがあります。ごまには非常に多くのカルシウムが含まれているので、正常な精神状態にするために、なくてはならない食品といえます。ふだんから料理に使い、たっぷりと体にとり入れるよう心がけましょう。
ごま油は古くから外用薬として、軽いやけど、かぶれ、しっしん、切り傷などによく効くとして盛んに用いられてきました。
コレステロールが多くなりすぎると血圧を高めるだけではなく、血管への栄養補給もしにくくなるため、血管の老化を速め、次第にぼろぼろにしています。このような症状を動脈硬化といい、最後には血管が破裂してしまうのです。リノール酸をはじめ、オレイン酸などはこのようなコレステロールを流す作用があり、血管を若返らせます。しかし、酸化しやすいという欠点もあり、そうなると動脈硬化を起こしやすくなりますが、ごまには酸化を防ぐビタミンEも含まれているので、その心配はありません。
抜け毛、白髪も頭組織の老化に伴って起こるもので、コレステロールによる毛細血管の老化が原因です。そうなると頭皮の十分な栄養が回らなくなり、必要量がとれないので頭が薄くなったり、白髪になったりします。ごまの脂肪分は血管を若返らせるので抜け毛、白髪にも効果があるといえるのです。
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