ごぼうの原産地は中央アジアです。根を食用とするわが国特有の食物です。ごぼうは耐寒性が強く越冬も可能なので、わが国の気候風土に適した食物といえます。またごぼうは、皮にうみがありますから、調理する際は皮つきのままします。泥つきでまっすぐ伸びた凹凸のないものが良い品です。
ごぼうの葉や根をきざみ、袋に入れて湯舟にうかべると、消炎性が増し、あせも、かぶれ、
しっしんなどの症状によく効きます。
ごぼうは保温効果があるので冷え症の人に良く、また生理不順の人は、ごぼうを細かくきざんで、日本酒に一週間ほどつけたものを、毎日少しずつ飲むとよいでしょう。
ごぼうは昔から利尿剤として広く用いられてきました。それは、ごぼうに含まれるイヌリンという含水炭酸が、腎臓の機能をスムーズにする働きがあるからで、「毒消し食品」といわれるのもそのためです。腎臓機能の働きを高め、老廃物の排せつを促し、発汗作用を強め、血液をきれいにします。その上細胞内の余分な水分を排出させるので、むくみも自然ととれていきます。
ごぼうは毒消し作用と消炎作用のため、虫刺され、やけど、じんましんなどの皮膚症状に効き目があります。すりおろした汁か、5〜10グラムのごぼうを一杯の水で煎じた汁を患部にぬると効果があります。
植物繊維とは人間の体内では消化されない物質のことで、セルロース、ペクチン、リグニンなどがあります。最近ではこらの成分が血中のコレステロール値を下げる働きをするというので注目されています。
リグニンは、お茶に含まれるタンニンと似た構造をしており、制ガン効果があることもわかっています。ですから中高年以上で、高血圧、動脈硬化、ガンなどの恐れがある人は、いつもきんぴらごぼうなどの“おふくろの味”を食べることをすすめます。
ごぼうは増血作用がある鉄分も含まれているので、血をきれいにし、貧血を防止します。
ごぼうに含まれる食物繊維が腸を刺激し、消化を助け、老廃物を排出するために便秘が治ります。また、ごぼうをすりおろし上ずみをそのまま飲むと、腸内での細菌の異常発酵を防げ、ひどい腹痛に大変効果があります。
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